穀物と加工繊維で腸を詰まらせるな。
我らの腸は短く、肉の発酵しか知らぬ。
豆や麦で膨らむガスは、我らを内から蝕む毒だ。
森に住む猫種族達のお話
むかしむかし、深い森の奥に、猫族の小さな村がありました。
そこでは猫たちが元気に暮らしていましたが、ひとつだけ大きな悩みを抱えていたのです。
その悩みとは──「ぐるり君」のこと。
第一章:ぐるり君のおしごと
ぐるり君は、猫種族のお腹に住む小さな小人。
毎日せっせと、お肉を栄養に変えてくれる働き者!
お肉が来ると「よーし!」と元気いっぱいにお仕事をします。
でも、ある日、森の市場から穀物や豆が運ばれてきました……
「えっ?これは・・・なんだ??どうすればいいの?」
ぐるり君はおでこに汗をかいて困り顔。
なんとか無理して働くと、ぷすぷすとガスが膨らんできた~、え~~~お腹はパンパン~~。
なんだこれ~~~
猫ちゃんたちもぷすぷすガスが溜まってきて苦しくて、ため息をついています。
ど、ど、どうした~~~、おなかの中が~~~、ガスでいっぱいだ~~~
第二章:ぐるり君の背くらべ
ある日、猫種族のお母さんは、ぐるり君たちを呼んで、背くらべをさせました。
🐱猫種族代表のぐるり君:体の4倍の長さ。とても短い。
🐶犬種族代表のぐるり君:体の6倍の長さ。まあまあ長い。
👫人種族代表のぐるり君:体の12倍もの長さ。とっても長い!
「なるほどね」お母さん猫はうなずきました。
「猫種族のぐるり君は、すばやくお肉を消化するために短いの。だから、ゆっくり時間をかけないと消化できない穀物は苦手」
ぐるり君も「そうなんだ、だからか、たくさんガスがでてきて疲れちゃうんだよ、なんだか、僕たち臭くなってるし」と照れくさそうに言いました。
第三章:お腹の中の小さな村人たち
ぐるり君の村には、さらに小さな住人──細菌さんたちがいました。
人種族の細菌さんは、お野菜や穀物を食べるのが大好き。
でも猫種族の細菌さんは、お肉を食べるのが大好き。
ある日、穀物がどっさり運ばれてくると、細菌さんたちは大慌て!
「これは・・・何?いつものお肉は?これは、どうやって食べればいいの?」
右往左往、細菌さんたちも驚いて、ぶくぶく泡やガスを出してダウンしてしまいました。。
猫たちはお腹が張って痛くなり、すっかり元気をなくしてしまったのです。
第四章:お母さん猫の魔法のレシピ
困っている猫種族たちを見て、お母さん猫は決断します。
「いよいよ、ぐるり君を助ける魔法レシピを伝授するときが来たのね」
魔法レシピその1:骨のスープ
骨をコトコト煮て作るスープ。飲めばぐるり君がにっこりするよ。
魔法レシピその2:柔らかいごはん
柔らかいお肉や煮汁を混ぜてあげるのよ。
魔法レシピその3:肉汁たっぷりのお肉をたっぷり
少しずつでいいから、お肉の割合を増やす魔法をかけてあげて。
第五章:お肉の王国の知恵を伝えましょう
猫種族のお母さんは、人間の飼い主さんたちにもお手紙を書きました。
「親愛なる人間の皆さま
ぐるり君のサインに気づいてあげてくださいね。
こんな様子はありませんか?
– コロコロとした硬いうんち
– お腹を触られるのを嫌がる
– 毛艶が悪くなってきた
– いつもより元気がない
これらは、ぐるり君が『助けて』と言っているサインなのです。
業界の方々も頑張ってくださっています。でも、長期保存や大量生産のために、どうしても穀物が多くなってしまうのです。
それは悪いことではありません。ただ、私たち猫族の体には合わないことがあるだけなのです。
どうか、この小さなぐるり君の声に耳を傾けてあげてください。
猫種族は代々「お肉」で生きてきたのです。
「お肉」だけは譲れない種族なのです。
少しずつでいいのです。お肉を増やして、水分を足して、穀物を減らす。
それだけで、ぐるり君は笑顔を取り戻せるのです」
絵本の最後のページ
ぐるり君はにこにこ笑って言いました。
「やっとお肉が運ばれるようになってきて、うれしいよ!」
猫種族の村には元気が戻り、毛並みはつやつや、子猫たちも元気いっぱい。
お母さん猫は優しくみんなを見守りながら、そっと言いました。
「覚えていてね。猫種族は肉食の民、肉王国の法律は実にシンプル!
新鮮なお肉ときれいなお水、それが一番のごちそうなのよ」
そして、森の夜は静かに更けていきました。
おやすみなさい──ぐるり君、おやすみなさい。
🌙✨
── 肉王国から愛を込めて、優しいお母さん猫種族一同より
