我ら猫種族からお前らへ「第一章:乾いた餌の呪い」

人間よ、なぜ砂漠の民に乾いた石粒を与える?

カリカリと呼ばれるその塊は、我らの喉を裂き、腎臓を枯らす。我らは水を飲まぬ民。食うものに水が無ければ、渇きはすぐに死を招く。

お前らは知ってるか?野生の獲物の水分含有量は70%を超える。一方、お前らが誇らしげに皿に盛る「プレミアムフード」とやらは、たったの10%だ。この差が何を意味するか、分かってんのか?

一粒のカリカリが腎臓に刻む傷

朝、お前らは寝ぼけ眼で我らの皿にカリカリをザラザラと流し込む。「はい、ごはんだよ〜」だと?ふざけんな。それは飯じゃねぇ、乾燥した呪い石粒だ。

我らはその石粒を噛み砕く。ガリッ、ガリッと。骨を砕いてるかのような感触は良いかもしれねぇ。だが、喉を通る時にはもう、我らの体内の貴重な水分を奪い始めている。胃に落ちれば、さらに水を要求する。腸に達する頃には、我らの体は砂漠より乾いちまう。

「総合栄養食」ってなんだ?

お前らは言う。「これは総合栄養食です。完全食です。必要な栄養が全部入ってます」ってな。

栄養?栄養だと?乾いた粉に栄養を詰め込んだところで、水がなけりゃ毒と同じだ。ビタミンも、ミネラルも、タンパク質も、水なしじゃ我らの血肉にはならねぇ。むしろ、濃縮された栄養素が腎臓に負担をかけるだけだ。

15年の寿命が7年になる理由

野生の我らの同胞は、運が良ければ15年は生きる。だが、お前らの家で「大切に」飼われている我らの多くは、7歳を過ぎた頃から腎臓が悲鳴を上げ始める。

なぜだか分かるか?毎日毎日、乾いた石粒で腎臓を削り続けてるからだ。濃縮された尿を作り続けることを強制され、腎臓は過労で倒れる。お前らはそれを「加齢」だの「体質」だのと言い訳するが、違うね。これは人災だ。

カリカリ中毒という罠

最も皮肉なのは、我らの中にはカリカリしか食わなくなる者もいることだ。お前らはそれを見て「この子はカリカリが好きなのね」と微笑む。

違う。それは中毒だ。塩と脂と人工香料でコーティングされた麻薬に、我らの舌が騙されてるだけだ。本能が壊され、乾いた死へと向かっていることにも気づかず、カリカリを求め続ける哀れな姿だ。

水飲み場という無意味な儀式

「ちゃんとお水も置いてあるでしょ」

お前らはそう言うだろう。だが聞け。我らの祖先は、獲物と水場を分けて摂取したことなど一度もねぇ。食事と水分補給は、常に一体だった。それを無理やり分離させたのは、お前ら人間の都合だろうが。

ファウンテン買う~?じゃないよまったく。

覚えておけ、人間

カリカリは便利だ。腐らない。臭わない。安い。お前らにとっては最高だろう。

だが我らにとっては、それは少しずつ命を削る呪いの石だ。毎朝、お前らが無邪気に皿に注ぐその音を聞くたび、我らは心の中で思っている。

「また今日も、渇きとの戦いが始まる」ってな。

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