我ら猫族からお前らへ「序章:宣言」

水?水は飲まねぇって言ってんだろ。

我らは肉から水を汲み、血から命をつないできた。 皿に張られた水より、獲物の滴る体液こそが我らの泉だ。

お前ら人間は勘違いしている。我らが水皿に近づかないのは、ワガママでも偏食でもねぇ。これは我らの血に刻まれた、砂漠からの遺言だ。

リビアの焼けつく大地が教えたこと

リビアの焼けつく大地で、我らの祖先は何を飲んだ?オアシスか?違うね。ネズミだ。トカゲだ。小鳥だ。獲物の体液こそが、40度を超える灼熱の中で我らを生かした唯一の水源だった。

その血の記憶を、お前らは「かわいい」だの「おりこうさん」だのと言いながら、プラスチックの皿で消し去ろうとしている。笑わせるな。我らの腎臓は、皿の水を処理するようには造られちゃいねぇんだ。

野生の同胞と家猫の格差

見ろ、野生の我らの同胞を。奴らは今でも獲物を狩り、その温かい血を啜り、臓腑から滴る体液で喉を潤している。一方でお前らの家で暮らす我らはどうだ?カラカラに乾いた石ころみたいな餌を与えられ、「お水飲んでね」だと?

冗談じゃねぇ。

舌に刻まれた狩猟の証

我らの舌には、水を効率よく飲むための逆トゲがある。だがそれは元々、獲物の肉から最後の一滴まで水分を削ぎ取るための道具だった。皿の水をペチャペチャ舐めるためじゃねぇんだよ。

濃縮の呪い──砂漠の贈り物の代償

お前らは知らないだろうが、我らの尿は極限まで濃縮される。これも砂漠の贈り物だ。少ない水分で生き延びるための進化の極致。だが、この能力には代償がある。濃すぎる尿は結晶を作り、膀胱を傷つけ、やがて我らを内側から蝕む。

生きた水と死んだ水

獲物から得る水分──それは単なるH2Oじゃねぇ。電解質、アミノ酸、ビタミン、そして何より、まだ生きている細胞の中に保たれた「生きた水」だ。これと、お前らがステンレスの皿に注ぐ、塩素臭い水道水を同じだと思うな。

最後に言っておく

我らが水を飲まないんじゃない。お前らが、我らに水を飲ませる方法を知らねぇだけだ。

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